! nopi’s talk このページをアンテナに追加 RSSフィード

■profile■ [writer] [archive] [other PAGE]
■category■ [ゲーム] [非電源] [メタルフィギュア] [購入] [診断] [書籍] [日常] [感想] [tours]

2018-11-11

[]長男と鹿を狩りにいった ~ theHunter:Call of Wild ~ 23:54 長男と鹿を狩りにいった ~ theHunter:Call of Wild ~ - ! nopi’s talk を含むブックマーク はてなブックマーク - 長男と鹿を狩りにいった ~ theHunter:Call of Wild ~ - ! nopi’s talk 長男と鹿を狩りにいった ~ theHunter:Call of Wild ~ - ! nopi’s talk のブックマークコメント

https://www.thehunter.com

f:id:nopi:20181111214442p:image

ある秋の晴れた日、長男を誘って鹿を狩りに出かけた。

長男は以前、鹿狩りをしたことがある。麓の狩り小屋を出てすぐ、偶然にも遭遇した小鹿をさらに偶然にも狩ることができた。そのまま意気揚々と山に入ったものの、足跡の追い方も音を立てない歩き方もわからないまま一時間ほど歩き続け、収穫もなくしょんぼり帰ってきた。それ以来、鹿狩りにはあまりいい印象は無さそうだった。

いずれ折りを見て一緒に鹿狩りに行こう。ようやくそのタイミングがめぐってきた。

f:id:nopi:20181111214500p:image

待ち合わせ場所の見晴らし台から見えた長男歩きスマホの最中だった。

もちろん、狩りにおけるスマホは重要だ。位置や天候、あるいは装備品の管理など、スマホがなければ狩りはできない。とはいえ、双眼鏡から見えるその姿は、反抗期の息子そのものだった。

f:id:nopi:20181111214432p:image

私が双眼鏡をもちスポッター役としてわずかに先行する。長男はライフルを構え、後に続く。

鹿を追うには鹿の気持ちになる。

言葉では何も通じない。やってみて、みせてみて、やらせて見せるしか、無い。

木々、下生え、岩、稜線。あるいは太陽の方向、風の方角、雨や雨音、あるいは立ち込める霧や、音を立てる足元の水たまり。

すべてがハンターの味方であり、また鹿の味方でもある。

足跡はむやみに手を付けず、同じ鹿のものをできる限り追う。足跡の深さから、歩いているのか、走っているのかを見極める。

地図を見る。よく、見る。視線方向を避け、風上、あるいは稜線上から追い詰める。

そのためには鹿の移動先を見極める。水を飲みに行くのか?休みに行くのか?

共に鹿を追い詰めていけば、自ずとわかってくる。

最初に鹿を見出したのは長男だった。私はブッシュにうつ伏せになり、双眼鏡でその姿を捕らえる。見事な角をもつ大柄な牡鹿だった。風下、稜線上。絶好のコンディションだった。

私は身振りで長男に伝える。背面から近づけと。鹿のあの体躯では、相当な近距離からではないと長男のライフルでは仕留められない。草を食みながらゆっくりと移動する牡鹿を双眼鏡で捕らえつつ、その位置を長男に伝える。

それは一瞬の出来事だった。

鹿が向きを変え、匍匐前進する長男の姿を捕らえた。次の瞬間には茂みの中にその姿は掻き消えていた。

長男が物音を立てたようには見えなかった。本当に、ただの偶然。悪いほうに転がった偶然だった。

f:id:nopi:20181111234216p:image

まだおわっちゃいない、追うぞ。私は長男とともに走り去った鹿を追い始めた。あの体躯あの角、逃げられてしまうのは惜しい。

長い追跡が始まった。

こちらの存在に気付いた鹿を追うときほど、森や山の中における人の存在の不自然さを思うことはない。切り立った崖、鋭くとがった下生え。すべてのものが人の移動を妨げる。そして鹿はそれらの間隙を縫うように逃げ続ける。人に許されるのは、ただ根気強い追跡だけった。

追跡はあっけなく終わった。鹿を追って水辺に足を踏み入れかけたときだった。腹の底から響くような、重低音の唸り声が、水辺の丈のある草木の向こうから響いた。岩場に身を隠し、そっと様子をうかがう。

f:id:nopi:20181111214452p:image

巨大な熊だった。後ろ足で立ち上がり、首を左右に振っている。こちらの姿が見えたわけではないだろう。だが、明らかに私たちの存在に気付いている。そしてこういっている。ここは俺の縄張りである、と。

私は即座に決断した。追跡は打ち切ると。

長男は不服そうには見えなかった。それよりも、初めて遭遇した熊の迫力に気圧されているようだった。私たちは足場やに水辺を後にした。

後刻、妻に本日の狩りの様子を伝えたところ、私は怒られてしまった。妻曰く、近づいて撃てなんて言うべきではなかった、長男に判断させて行動させるべきだった、

たとえそれで撃ち損じたとしても、と。なるほどもっともなことだ。


ソロプレイ同様、名状しがたい魅力の詰まったマルチプレイ

theHunterのマルチ、ニードゾーンやランドマーク等の共有はできず、スポットの共有のみ可能。

相手の位置と距離も画面上に表示されるため、プレイ上の連携に過不足は無いかんじですが、なんともあっさりした作りです。

それでいながら名状しがたい魅力が詰まっています。

theHunterのソロは山の中森の中の人というストレンジにすぎる状況がいつしか麻痺してきて自分が自然の一部になってしまう自然に溶け込んでいってしまう孤独の慣れの勘違い状態になるモードです。

マルチの場合だと、相手がいることで自然と一体化することなく、ひたすらに孤独が味わえます。マルチなのに孤独。なんとも逆説的にすぎる。


ぼんくら父はぼんくら長男と狩りに出る

映画であれ小説であれ、ぼんくら父がぼんくら長男(長女でもいいや)と狩りに出かけるじゃあないですか。

theHunterマルチはその気持ち(きもち?)を完全に理解できるゲームです(断言


The Hunter: Call Of The Wild (輸入版:北米) - XboxOne

The Hunter: Call Of The Wild (輸入版:北米) - XboxOne

トラックバック - http://nopi2.g.hatena.ne.jp/nopi/20181111